マインドセット 引き寄せの法則

「ワクワク」の罠に落ちていませんか?——現実を劇的に変えるのは、力みではなく「リラックス」の魔法

こんにちは、麻田雅路(あさだ がろ)です。

今、この記事を読んでくださっているあなたは、きっととても真面目で、現状をより良くしようと一生懸命に努力されている方なのだと思います。本を読み、メソッドを試し、「もっと気分を上げなきゃ」「ワクワクしなきゃ」と、自分を鼓舞し続けてきたのではないでしょうか。

しかし、もしあなたが「頑張っているのに、現実が一向に変わらない」と感じているなら、少しだけ立ち止まって深呼吸をしてみてください。実は、現実を激変させる鍵は「気分を上げること」ではなく、もっと静かで穏やかな「リラックス」の中に隠されているからです。

今回は、かつて「あるべき自分」に縛られてどん底を味わった私の経験を交えながら、あなたの内側から現実を動かしていく、本当の意味での「心地よさ」の育て方をお話しします。


「頑張って気分を上げる」という不自然な力み

私はかつて、就職活動において、周囲の期待や「こうあるべき」という社会の論理に合わせようとして、心身をボロボロにしたことがあります。内定をいただいたものの、どうしても拭えない違和感と人間関係への恐怖から、直前で内定を辞退しました。

当時の私は、貯金ゼロ。親に頭を下げて実家に戻り、何もできない自分を責め続ける毎日でした。「なんとかしなきゃ」「前向きにならなきゃ」と焦れば焦るほど、心は重くなり、部屋のカーテンを開けることさえ苦痛に感じていたのを覚えています。

この「〇〇しなきゃ」という状態、実はとても力が入っているんです。 多くの人が、現実を変えるために「ワクワクしよう」「テンションを上げよう」と無理に感情を操作しようとします。しかし、無理に上げたテンションは、バネを無理やり引き延ばしているようなもの。手を離せば、反動で以前より深く沈み込んでしまいます。

現実がなかなか変わらない人の共通点は、この「自力で感情をコントロールしようとする力み」にあります。一方で、するすると現実を好転させていく人は、感情を操作するのではなく、**「いかにリラックスした状態でいるか」**を何よりも大切にしているのです。

リラックスこそが、最高に「気分が良い」状態

想像してみてください。一日の終わりに、温かいお風呂に肩までどっぷりと浸かった瞬間のことを。 「はぁ〜……」と溜息が漏れ、全身の筋肉が緩み、重力から解放されるような感覚。その時、あなたは無理に「ワクワクしよう」なんて思っていないはずです。ただ、ただ、心地よい。この「力が抜けて、何かに身を委ねている状態」こそが、本質的な意味で「気分が良い」状態なのです。

「気分を上げなきゃ」と力んでいる時、私たちの意識は「今は気分が良くない」という欠乏にフォーカスしています。反対に、リラックスしている時は「今、この瞬間」の充足に溶け込んでいます。

世の中には、成功のためのメソッドが溢れています。

  • 気分が上がる音楽を聴く
  • 理想の未来をイメージングする
  • ポジティブな言葉(アファメーション)を唱える

これら自体に善悪はありません。しかし、大切なのは**「それをやりながら、今、何を感じているか」**という一点に尽きます。 もし、不安を打ち消すために必死にアファメーションを唱えているなら、あなたの内側にあるのは「不安」です。そして、現実はあなたの「テクニック」ではなく、その時感じている「感情」に反応して作られていきます。不愉快や焦りを感じながら行うメソッドは、残念ながら「不快な現実」を強化する結果になってしまうのです。

「ワクワク」より先に「ホッとする」を見つける

現代社会は、私たちに常に「高揚感」や「刺激」を求めてきます。SNSを開けば誰かのキラキラした毎日が飛び込み、「自分もあんな風にワクワクしなきゃ」と焦らされる。でも、心が疲れている時にエナジードリンクのようなワクワクは必要ありません。

今、あなたに必要なのは、意識を向けるだけで「ホッとする」「楽になる」という感覚です。

それは、他人から見れば些細なことかもしれません。

  • 丁寧に淹れた一杯のコーヒーの香り
  • お気に入りの映画のワンシーン
  • 何度も読み返した漫画の、あの台詞

私自身、どん底の時期に救ってくれたのは、高価なセミナーでも自己啓発本でもなく、夕暮れ時に近所を散歩しながら眺めた空の色や、安価なイヤホンから流れる静かな音楽でした。 「あ、今はこれだけでいいんだ」 そう思えた瞬間、心の中のトゲトゲした角が少しだけ丸くなるのを感じました。その「ホッとする」の積み重ねが、私のエネルギーを少しずつ再生させてくれたのです。

内側が先、外側は後。それが世界のルール

私たちはつい、「いいことがあったら、気分が良くなる」と考えがちです。 「宝くじが当たったら」「理想のパートナーが現れたら」「仕事がうまくいったら」……。 しかし、現実はその逆です。「先に自分の内側の気分が整うから、後から現実がついてくる」のです。

これは魔法のような話ではなく、非常に理にかなった仕組みです。 あなたがリラックスし、内側が「心地よさ」で満たされると、あなたの発する雰囲気(エネルギー)が変わります。表情が和らぎ、言葉選びが優しくなり、視界に入る情報の質が変わります。

例えば、あなたがリラックスして機嫌よく過ごしていれば、周囲の人はあなたに話しかけやすくなるでしょう。普段なら見落としていたチャンスに気づく余裕も生まれます。その小さな変化の積み重ねが、結果として「現実が変わった」という確信へと繋がっていくのです。

まずは、日常の中で**「これに触れるとホッとする」というものを3つだけ**、書き出してみてください。 特別な場所に行く必要はありません。

  1. コンビニで買う、いつものカフェラテ
  2. 帰宅して一番に聴く、お気に入りのYouTubeのプレイリスト
  3. 寝る前に触れる、肌触りの良い毛布

これらを楽しむ時間を、義務ではなく「自分への最高のご褒美」として、意識的に味わってみてください。

最後に:ゆっくりと、自分を許すことから

現実が苦しい時、無理に「ワクワクしよう」とするのは、重い風邪をひいている時にマラソンを走るようなものです。そんな時は、走らなくていい。ただ、温かくして休んでください。

「リラックスすること」を、自分に許してあげてください。 あなたが力を抜き、今この瞬間の小さな心地よさを選べるようになった時、エネルギーは自然と溜まっていきます。そしてコップの水が溢れるように、エネルギーが満ちた時、あなたは誰に教わらなくても「次はこれをやってみたい」という本当のワクワク(行動)を見つけるはずです。

大丈夫。あなたは、あなたのままで、もっと楽に幸せになっていい。 まずは今日、温かい飲み物を一口飲んで、深く溜息をつくところから始めてみませんか?

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